女子

最後のブログ

卒業生  平泉 優奈

いよいよ寒さが厳しくなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。文学部4年の平泉優奈です。ブログを担当するのも、これが最後となりました。

2015年の6月、大学1年生だった私は、部員としてではなく一般の学生として早慶戦を観戦していました。お世辞にも競った試合とは言えず、結果は3-0のストレート負け。その時私は余りにも生意気なことに、「私がこのチームを何とかしなければ」という想いに駆られ、遅れての入部を決意しました。

そんな想いを抱いて、がむしゃらにバレーに取り組んできた3年間、主将として臨んだ最後のリーグ戦の結果は、4部降格。2週間経った今でも、思い出すとどうしようもない悔しさが込み上げてきます。チームに貢献するどころか、先輩方が守り抜いてきた場所を守りきれず、不甲斐なさと申し訳ない気持ちで一杯です。本当に申し訳ありませんでした。

目標を達成する事も出来ず、最も苦しかった最後の1年間ですが、これまでやってきた事が無駄ではなかったと思えるきっかけとなった出来事があります。

秋リーグの対大妻女子大学戦は、結果は負けとなってしまいましたが、これまでこのチームで臨んだ試合の中で最も、全員が力を出し切ることの出来た試合でした。その試合を観た他大学の監督が、「こんなに楽しそうにプレーをして、1点を全員で喜ぶチームは見たことがない。自分たちも慶應のようなチームを目指したい。」と、お話されていたと後から伺いました。

私は昨年12月の納会で主将に任命された際、「応援してくれる人たちに、プレーで感動を与えられるチームを目指したい」と初心表明しました。結果として、2部昇格をする事も、早慶戦でセットを取る事も叶いませんでしたが、私が目指していたチームに、ほんの少しだけ近づけたのではないかと感じられた出来事でした。

思い返してみれば、部員たちはこの1年間、これまでよりも身体的にきつい練習に必死に付いてきてくれました。チームの方針やメニューに対して、真剣に意見をぶつけてくれました。大好きな後輩と同期と一緒に、再びの3部昇格という目標に挑戦出来ない事が残念で仕方ありませんが、この悔しさを経験した後輩たちなら、必ずやってくれると信じています。

慶應でバレーをした3年間は、怪我で半年間プレーが出来なかったり、自分の嫌な所にとことん向き合わなければならなかったり、これまで生きてきた中で間違いなく1番苦しいものでした。しかし、総じて私のバレー人生は、たくさんの学びと素敵な出会いに溢れた、最高のものであったと確信しています。

いつも味方でいて下さったスタッフの方々。励まし、時には叱ってくれた先輩方。泣き虫な主将に付いてきてくれた(というより助けてくれた)後輩たち。一緒に困難を乗り越えた同期。記念館の仲間たち。友人。家族。全ての人に心からの感謝を伝えたいです。本当にありがとうございました。

素敵な経験をさせてくれたバレーボール、ありがとう!

平泉 優奈

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