日頃よりお世話になっております。
看護医療学部1年の小栁ここです。
大学生の春休みは折り返し地点に立ち、team2025で挑む春リーグが着々と近づいてまいりました。個々人での目標に向き合った基礎練期間を経て3月になり、チームで目標を再確認し基盤を作る練習の日々が続いています。
大学生初めてのこの春休み、バレーに明け暮れて過ごしていますが、2月には自分の母校である慶應義塾女子高等学校(以下女子高)バレーボール部の練習に2度お邪魔しました。
自分が大学で新たに得た知識や技術を後輩に託すつもりで参加した練習でしたが、ここで私は、自分が与えたものよりはるかに大きい学びを得ました。
現在の女子高バレー部の主力は高校2年生です。彼女たちはパワフルで元気で、純粋にバレーを「楽しむ」気持ちを全身で表現していました。「楽しむ」を表現することは、バレーにおいてはつまり「喜び」を表現することと同じなのではないかと私は考えます。自分、仲間の好プレーに全力で喜ぶ、苦しんだ先の勝利に喜ぶ、それらは全力でバレーを楽しむことと同義です。
練習を全力で「楽しむ」後輩の姿に背中を押され、また当時の自分も、大学で練習をしている今の自分も、純粋にバレーを「楽しむ」気持ちを忘れていたことに気付かされました。
さて、ここで「楽」という言葉について考えたいと思います。「楽」という言葉は、音読みで「ラク」、訓読みで「たのしむ」、それぞれそのままの異なる意味を持っています。そして「楽をすること」と「楽しむこと」、これらはバレーボールにおいて大きな意味を持っていると考えています。
「楽しむこと」は前述のとおりで大切であることに他なりませんが、「楽をすること」は一見マイナスな印象を受ける言葉です。私はteam2025始動からの基礎練期間を経て、「楽をしないバレー」を学びました。例えば、一歩早くボールの下に入り、体勢を崩さず下半身を使ってレシーブすること。そして次の人のことを考えたプレーを必死に練習しました。
このことから「楽をしないバレー」とは、つまり「仲間に楽をさせるバレー」であることに気がつきました。
自分が「楽をしない」レシーブをすることで、セッターを動かさず「楽をさせる」、スパイカーの助走時間を確保し「楽をさせる」。自分がいかに楽をしないか、対して仲間にいかに楽をさせるかを追求することが、自分にとっての次なる目標です。
バレー部で、毎日バレーと向き合う私たちにとって、「楽」という言葉はキーワードです。
「楽」を心に留めながらさらに練習に励み、来る春リーグでは、一点一点喜びを爆発させて、存分にバレーを楽しもうと思います。
最後にはなりますが、寒暖の差が激しい時節柄、くれぐれもご自愛ください。
長文、乱文失礼いたしました。