平素よりお世話になっております。環境情報学部1年の緒方哲平です。
余寒厳しき折、三寒四温とは言いますが、できれば「八温」にお願いしたいものです。皆様もどうぞお身体にお気をつけてお過ごしください。
先日、映画『PERFECT DAYS』を視聴いたしました。その感想を簡潔に述べたいと思います。
本作のあらすじは、東京・渋谷において公共トイレの清掃員として働く男性が主人公です。彼は毎日同じ時間に起床し、同じように身支度を整え、同じように業務に取り組むという、一見単調にも思える日々を送っています。しかし、その日常の中にある小さな喜びや美しさを見出し、毎日を新たな気持ちで過ごしているのが特徴的です。
この映画を通じて、私は自身の日常についても考えさせられました。体育会活動や学業に追われる日々の中にも、目を向ければ小さな喜びが存在しており、それらは感謝の念へとつながるのではないかと感じました。本作を例にとると、私たちが普段何気なく利用している公共トイレも、清掃員の方々の尽力によって維持されています。そのことを意識するようになってから、私は清掃員の方を見かけるたびに「ありがとうございます」と声をかけるようになりました。すると、彼らも「ありがとうね」と温かく返してくださり、そのやりとりがささやかながらも心温まる瞬間となっています。
また、ある日、親友と散歩をしていた際に、道路の反対側でチラシを配布している方を見かけました。その親友は「こういうものはいつも受け取るようにしている」と言い、その姿勢に感銘を受けました。この光景を目にしたとき、私は本作を思い出し、普段気づかないようなことにも感謝の念を抱くことの大切さを改めて認識しました。慶應義塾大学日吉キャンパスの周辺でもティッシュ配りをしている方をよく見かけますが、それ以来、私も「ありがとうございます」と声をかけ、積極的に受け取るようにしています。
日常の中にある喜びや感謝すべきことは、枚挙にいとまがないほど存在するでしょう。
バレーボールにおいても、その機会は無数にあると感じます。例えば、私たちが日々練習を行っている日吉記念館は、広大で美しく、タラフレックスのコートやトレーニング施設が完備され、冷暖房の設備も整っています。こうした環境でバレーボールができていることは決して当たり前のものではなく、OB・OGの皆様のご支援をはじめ、監督、チームメイト、保護者の方々の支えがあってこそ成り立っているものです。そのため、私たちは練習できること自体を当然のものと考えるのではなく、常に感謝の気持ちを持ち続けなければならないと改めて感じました。
最後になりますが、本塾バレーボール部は現在、春季リーグに向け邁進しております。
今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。