日頃よりお世話になっております
法学部法律学科一年の久保田幸来です。
冬晴れの日が続くとかと思えば、身も凍えるような北風が吹きあれる日もあるという不安定な気候が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
このような日々に私は毎年、「北風と太陽」という寓話を思い起こされます。北風と太陽がどちらが旅人の上着を脱がすことができるかを勝負し、北風は風を力いっぱい吹くことで脱がせようとしますが、旅人は寒さで服を脱ぐどころか余計に上着を抑えてしまいます。反対に太陽はあたたかく旅人を照らすことで、旅人は暑くなり上着を脱ぎ、太陽が勝利するというイソップ寓話です。とても有名な話ですので、聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか。
さて「寓話」という文字を辞書で調べてみますと、「教訓的な内容を織り込んだ物語」と書かれています。この寓話が示す教訓は「厳しく強制的な方法よりも、自主性を尊重して促す方がよい」といったところでしょうか。
自主性を尊重される環境というのはまさに大学のことでしょう。
大学に入って早11か月。「自主性を尊重する」ことの難しさを実感します。それは生活、勉強、そして部活においてもです。中学・高校の部活では、顧問の先生方がトレーニングの比重や練習メニューを管理してくださっていました。しかし大学のトレーニングは週で何回各自でやっておくようにと、するもしないのも自由です。つまりやらなくても怒られることはありません。ただやらないつけが自分に後々降りかかってくるだけです。自分にとても甘い私は、中学・高校のように強制されていた方が良かったのだと思います。しかし、この自主性を尊重されている環境というのは、自分の克己心を大きく成長させる環境であると思います。まだまだこの部分は私には未熟ですが、自律できるよう成長していきたいと思います。
また、練習メニューは3年生の先輩方がチームに必要な練習を考えてくださり決めてくださいます。また月に一度の縦割り制度のミーティングで、私たち後輩にどんな練習をしたいか聞いてくださり、それを取り入れてくださいます。「自主性の尊重」という環境にいて、先輩方の偉大さがより身に染みます。そして先輩方のような先輩に自分がなれるのか不安になります。あと2か月もすれば、1つ下の学年が入部するでしょう。先輩方のように、チームを声で盛り上げ、プレーで引っ張り、後輩に寄り添えるような存在になれるよう、今までもですけれども、これからもより一層バレーボールに精進いたします。
最後になりますが、入部して11か月、いろいろなことがありました。このひとつ前のブログでは、バレーボールをしていることがとても苦しい時期で、とてもネガティブなことを書いた気がします。しかし1年を通してこの大学1年生の期間はバレーボールがとても楽しい1年でした。中学・高校の時は仮病を使って部活を休むこともありましたが、今は早くバレーボールがしたくなるほど練習が楽しいです。そして同期や先輩方、この女子バレーボール部に関わってくださる方たちと出会えて本当に幸せですし、4月に入部を決めた自分は間違っていなかったと思っています。
長文、乱文失礼いたしました。