長い春休みに入ってから二週間がたち、チームは現在12月からの基礎練習の期間を終え、複合練習の期間に入りました。ここでは私が基礎練習期間で気づいた新しい自分について書かせていただきます。
まず、基礎練習期間では名前の通りバレーボールの基礎となる練習を行い、チームの土台作り、フィジカルの強化、基礎技術の定着を目的としています。実際にはアップを含めたパスまでの練習を一時間程度行い、その後も個々の技術の向上を目的とした練習が続きます。私は春休みに入ってから毎日筋肉痛が続き、自分のフィジカル面での弱さを痛感しました。また、練習の前半で疲れ果ててしまう私の姿を見て、「疲れてそうだね」と同期に言われることがありました。おそらく同期は私を心配していってくれたのだと思いますが、私は自分が無意識のうちにチームに対して疲れた、そんな雰囲気を出してしまっていたことに気づきました。周りが頑張っている中、自分の感情やコンディションで周りの士気を下げるような行動をとってしまったことに反省し、改めて自分の未熟さを感じました。
しかしこの基礎練習期間で自分が成長した面にも気づくことができました。私のポジションであるセンターは、持ち前の身長を生かして相手のスパイクをできるだけブロックし、レシーバーの負担を減らすという一つの大事な役割を担っています。今年からそのブロックを強化するためにブロックに特化した練習が以前より増えました。個人的には「塾高」という練習が体力的にきつく、苦手意識がありました。その練習はレフト、センター、ライトがそれぞれネット際につき、挙げられたトスにすぐに反応し、二人でのブロックをできるだけ合わせ、二人の間をなくすことが目的とした練習です。去年のチームではセンターの人数が5人と多かったため、下級生である私はブロックの練習に参加する回数も少なく、この「塾高」に関しては多くて一回しか入ることがありませんでした。しかし4年生の先輩方が引退されセンターの人数が2人減ったことで、センターの人数は3人となり、私が入る回数も格段に増えました。基礎練習期間ではセンターが一人3回「塾高」に入ることが普通となり、多い日には4回入ることもあります。当たり前ですが、自分ができる限り諦めずに跳ぶことを意識し練習に臨みました。その練習の成果が出たのか、最近では監督の松尾さんや先輩方、同期からブロックが速くなった、良くなったという言葉を頂くことが増えました。正直言われるたびにとてもうれしく感じ、もっと頑張ろうと思えました。自分に厳しい態度で練習に臨むことで「粘り強くやりきる自分」を発見できたこともこの基礎練習期間で得たことの一つです。
基礎練習期間での練習は試合ほど派手ではなく、試合のような一点をとった時の高揚感もありませんが、確実に自分を成長させてくれる時間です。自分が追い詰められたときに出会う新しい自分に向き合いながら、プレーだけでなく、自分の内面も鍛えられるよう、真摯に練習したいと思います。
長文、乱文失礼いたしました。