男子

ゲーム性

商学部2年  林航大

日頃よりお世話になっております。商学部2年の林航大です。

そろそろ花粉が飛び始める季節となりました。花粉症の私にとっては、1年で最も辛い時期です。皆様はいかがでしょうか? もし「これを試したら楽になった!」という方法があれば、ぜひご教示ください。約1ヶ月間、花粉は私にとって死活問題ですので、藁にもすがる思いで試してみたいと思います。

さて、皆様は「ゲーム性」と聞いて何を思い浮かべますか? 「ゲームの面白さを構成する要素」と考える方も多いかもしれません。間違いではありませんが、曖昧な表現です。ゲームディレクターの桜井政博氏は、ゲーム性を「駆け引き」と「リスクリターン」の掛け合わせであると定義しています。

突然の名前に驚かれたかもしれませんが、桜井政博氏は「星のカービィ」や「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズを手がけたゲームディレクターです。ゲームにあまり馴染みのない方でも、これらのタイトルは聞いたことがあるのではないでしょうか。どちらも画期的なゲームデザインにより大ヒットを記録しました。詳しく知りたい方は、ぜひ「桜井政博のゲームを作るには」とYouTubeで検索してみてください。彼のYouTubeチャンネルでは、ゲームデザインに関する興味深い解説が多数公開されています。

桜井氏は「ゲームの本質は、リスクを冒してリターンを得ること」にあると述べています。例えば「スーパーマリオ」シリーズでは、ノコノコを踏んで甲羅状態にし、それを蹴ることで敵を一掃することができます。遠くから見ているだけではリスクはありませんが、当然リターンもありません。ノコノコに最大限近づくことで、マリオは踏むリスクを冒し、その対価として敵を倒すリターンを得られるのです。さらに、甲羅を使って連続で敵を倒せば 1UP できる可能性もありますが、壁に跳ね返った甲羅に当たってミスしてしまうリスクもあります。

スーパーマリオを前提に話を進めてしまいましたが、リオ五輪で日本を代表したキャラクターですので、ご存知の方も多いと信じています。私の説明だけでは伝わりづらいと思いますので、こちらの動画をご覧ください。視覚情報を交えながら、私の100倍分かりやすく解説されています。

ここまで「ゲーム性」について述べてきましたが、私は バレーボールほどゲーム性に富んだスポーツはない と考えています。例えば、サーブやスパイクでは、ラインギリギリを狙えば得点できる可能性が高まる(リターンが大きい)一方で、アウトになるリスクも高まります。このような駆け引きは、サッカーやバスケットボールのシュート、テニスのサーブなど、多くのスポーツにも見られます。

しかし、バレーボール特有のゲーム性 は「ブロック」にあるのではないでしょうか。スパイカーは得点を狙うリターンと、ブロックにシャットされて失点するリスクを同時に抱えています。一方で、ブロッカーにも「ブロックを利用される」「リバウンドを取られ、攻撃を継続される」といったリスクがあります。バレーボールは一瞬の判断が求められるスポーツであり、コート内では常に駆け引きとリスクリターンが生じる点が大きな魅力です。

皆様も、好きなゲームやスポーツを「ゲーム性」の観点から見てみると、「よくできているな」と感心することが多いと思います。実は、あなたが夢中になっているのも、その「ゲーム性」に引き込まれているからなのかもしれません。

最後になりますが、3月15日,16日に日吉記念館にて、初の試みである「Sprout Camp」を開催いたします。1日目は強化試合形式、2日目はエキシビジョンマッチ形式で行います。微力ながら運営に携わっております。成功に向けて尽力してまいりますので、ぜひ足を運んでいただけますと幸いです。

乱文失礼いたしました。

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