男子

挫折地点

法学部政治学科1年  石原 猛

日頃よりお世話になっております。
法学部1年、アナリストを務めさせていただいております、石原猛と申します。
松の内の賑わいも過ぎ、平生の暮らしが戻ってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。昨年末よりインフルエンザが猛威を奮っております。引き続きお気をつけください。

さて、新チームが始動し年が明けた現在、公式戦のない塾バレー部は鍛錬を重ねております。アナリストといたしましても血眼になりながらパソコンに向かうリーグ期間とは異なり、練習中は常にフロアに出て選手とコミュニケーションをとり、また練習外の時間はバレーボールから離れてリフレッシュに充てられる時間が少なからず増えています。大変僭越ながら、そのリフレッシュに関係することについて書かせていただきます。奇遇なことに先日掲載された今年度トップバッターの真幸さん(野口・商2)の活動日誌と内容が重複する部分がございますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。

私はプライベートではよくサッカー観戦を楽しんでいます。欧州5大リーグの一つであるイギリスのプレミアリーグの試合を観戦することが多いのですが、時差の関係上深夜に観戦することが多く、そのために睡眠のスケジュールを計画しています。リーグ戦がない期間だからこそできることであり、いささか罪悪感がありつつもバレーボール以外のスポーツで世界最高峰の戦いを見るのは非常に刺激になっております。また、考えたくもありませんがテスト期間まで1ヶ月を切っているため、半ば現実逃避的な役割も担っております。

現在、私が応援しているアーセナルは2位につけているものの、首位との勝ち点差は1ゲーム差で10点程。怪我人も続出しており、各国の代表で活躍しているスター選手がピッチ上で躍動し、優勝争いに関わっていく姿が見れないのは非常に残念で仕方ありません。その負傷者の中には、日本代表の冨安健洋選手が含まれています。代表ではセンターバック、クラブではサイドバックのポジションをこなし、守備はもちろんビルドアップの貢献度も高く、非常にサッカーIQの高いディフェンダーとして評価されています。代表でもクラブでも重宝されていますが、アーセナルに移籍してから現在までの数シーズンは怪我に常に悩まされています。試合に出始め、スタメンに定着しかけているタイミングに再び怪我をしてしまうといったことが何度も続いてしまい、結果として今シーズンもクラブでのプレー時間は6分足らず、代表には召集されない厳しいシーズンを送っています。

冨安選手は、スポーツ選手の挫折を取り上げるドキュメンタリーにて特集された際、こう話していました。
「挫折はプロセス。挫折した時にそこで立ち止まってしまうとそれはただの失敗でしかない。そこで立ち止まらずもう一回立ち上がって最終的に勝てばそれは過程に変わる。」
挫折は皆様の多くが一度は経験したことがあるでしょう。バレーボールの技術的側面のみならず、精神的な挫折を味わったことがある方も少なくないはずです。その際、常にポジティブでいる、フローでいるのは、口で言うのはとても簡単ですが実際はそうではありません。そして挫折は時を選ばず、一度に多くのしかかることもあります。しかし、そこで立ち止まらずに再び立ち上がり、前を向けるかは我々自信にかかっています。

昨シーズンの塾バレー部は、結果だけ見れば非常に苦しい一年でした。この苦しい一年をただの苦しかった一年として片付けるか、はたまたこれを過程にして卒業された4年生の先輩方の分まで飛躍するかは残された我々、そしてこれから新しく入ってくる新1年生にかかっています。そのためにも塾バレー部はこの鍛錬期を全員で乗り越え、昨シーズンのいわば「挫折地点」を失敗ではなく過程にすべく練習に励んでまいります。

最後に、次の春リーグ開幕まで残り3ヶ月を切っております。昨シーズンの雪辱を果たし、全員でチーム山元の定量目標である1部復帰を実現させる最初のチャンスがやってきます。長く厳しいリーグ期間となることも予想されますが、チーム一丸となって乗り越えるための準備を進めてまいります。本年もどうぞ塾バレー部へのご支援ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

乱文失礼いたしました。

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