男子

新年のご挨拶

  星谷 健太朗

ファンの皆様、チームのご家族の皆様、三田バレーボールクラブの皆様

あけましておめでとうございます。男子チーム監督の星谷です。
日頃より、塾バレーボール部へ多大なるご支援ご声援を賜り、誠に有難うございます。2021年に宗雲健司前監督よりバトンを引き継ぎ、5年目に突入しました。

慶應義塾大学の建学の精神には、「独立自尊」「半学半教」「自我作古」「社中協力」といった理念があります。

【参考】https://www.keio.ac.jp/ja/about/philosophy/

私自身、恥ずかしながら、建学の精神を深く意識して学生時代を過ごしていたわけではありません。ただひたむきに目の前の勉強や部活動に全力を注ぎました。しかし、今振り返ってみると、慶應義塾で過ごした4年間の中で自然と福沢先生の教えが身についたと感じています。

「自我作古」は「我より古を作す(われよりいにしえをなす)」と訓み、前人未踏の新しい分野に挑戦し、たとえ困難や試練が待ち受けていても、それに耐えて開拓に当たるという、勇気と使命感を表した言葉で、義塾の信条となっています。

これまで私の道のりを振り返ると、サントリーサンバーズ入団をはじめ、日本代表としての経験、引退後には監督業と社業(1年間の育児休暇取得後、人事部から異動し現在は新規事業を扱う部署に所属しています)の両立など、多くの挑戦の機会をいただいてきました。どの瞬間も多くのご縁に恵まれ、周囲の皆さまの支えられた結果ではありますが、誰も歩んでいないであろう道で「自我作古」を体現してきたように思います。

テクノロジーが目覚ましく進化し、社会が急速に変化する現代においては、過去の延長線上を歩むだけでは十分ではありません。今まさに、自らが時代を切り拓く精神が強く求められる時代だと痛感しています。

監督就任以来、多くの困難と向き合いながら、周囲の皆さまと力を合わせて道を切り拓いてきました。今年もまた、これまで以上の試練が待ち受けているかもしれません。しかし、どのような状況でも希望を胸に、チーム一丸となって、「自我作古」の精神で道なき道を切り拓いていきたいと思っています。

チームには、プレーで活躍する部員のほか、主務・副務・渉外主務・渉外副務・アナリスト・トレーナー・学連委員などスタッフとして活躍する部員が数多くいます。多様なバックグラウンドを持った個性豊かなメンバーそれぞれがバレーボールへの大きな情熱を胸に、同じ目標・時間・空間を共有して切磋琢磨しています。

一部復帰に向け、年明けから心機一転、基礎から鍛え直し、一歩ずつ確実に前進し、挑戦し続けてまいります。私たちに共感し、強い志を持つ高校生・受験生の皆さんを、部員一同でお待ちしています。共に活動できる未来を、楽しみにしています。

末筆ながら、本年も塾バレーボール部への変わらぬご支援ならびにご声援のほど、よろしくお願い申し上げます。試合会場やライブ配信の画面越しで、声援を送っていただけると幸いです。

2025年元日
慶應義塾体育会バレーボール部男子監督 星谷健太朗

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