日頃よりお世話になっております。
理工学部2年の坂本帆南です。
通り過ぎる風が冷たくなり、日ごとに秋の深まりを感じております。ふと空を見上げては、銀杏並木の色づきを待ち遠しく思う、そんな日々を過ごしております。
さて、先日終了した秋季リーグでは1敗の重みに涙をのみました。高い代償の分、チームスポーツの力と怖さを知ったチームは、確実に成長したはずです。
技術力では相手に引けを取らず、劣勢を迎えることは予想外でした。思わぬ展開に焦りが伝播し、流れをつかみなおすことができぬまま喫した1敗でした。
幼き頃のような怖いもの知らず集団であればどんなによかったことか。大人になってしまったからこそ失敗が怖いのです。失敗体験は大きな成功体験と同じくらい植え付けられることを知っています。コートは期待された者がたつ舞台であり、仲間の思いを背負う舞台であるからこそ失敗体験のインパクトは大きく、焦りや恐怖心を助長し、消極的なプレーを誘発するという負の循環をもたらします。コートの外から応援しているだけでも1プレー1プレ―に緊張が走り、手に汗握るほどで、実際にコートに立つとなると想像に難くありません。負の循環を断ち切れぬまま、まさにチームスポーツの怖さに飲み込まれてしまった形での敗戦でした。
ただ、このままでは終わりません。底知れぬ悔しい体験から精神力の重要性を学び、チームは明らかに変化しました。チームスポーツの怖さに打ち勝つにはのびのびできる雰囲気づくりが不可欠と考え、常にチームを一番に信じて、背中を押せるような、切り替えられるような、冷静に考えられるような声掛けが飛び交うようになりました。それは全員が自分の役割とその重要性を認識した瞬間でもあったでしょう。以来、試合情勢に左右されることなくリーグ戦を戦いきることができました。
悔しさと引き換えにチームスポーツの力と怖さを同時に知ったチームは確実に一歩進化したはずです。まもなくの慶関戦では、日頃より応援してくださっている方々に進化したチームを見ていただけるよう、練習に励んでまいります。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
坂本さん『負の連鎖』私もスポーツをやっていて経験があります。断ち切る術はひとえに❝とことん楽しむ❞事だと思います。チ-ムスポーツであれば貴女が考えるように声がけも必要なのでしょう。