男子

逆境

商学部2年  熊谷 健太

日頃からお世話になっております。
商学部2年中等部コーチの熊谷健太です。
普段よりも長くいた夏の顔も忘れるほどに涼しい日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、我々塾バレー部は現在秋季リーグを戦っている最中です。一方で、私がコーチを務めさせていただいている中等部バレー部も、男女ともに秋の新人戦を戦っています。ちょうど先日9月29日に男女とも港区大会を3位で終了し、これから4つの区が集まって都大会の切符を争う、ブロック大会が始まろうとしています。
アベック3位で終了した港区大会ですが、中等部バレー部としては港区制覇が目標かつ通過点だったので、悔しい結果で終わってしまいました。実力も思ったように発揮できず、技術はあるのにチーム力で負けてしまったような、そんな結果となってしまいました。

その時を同じくして塾バレー部も秋のリーグ戦を行い、亜細亜大学に0-3で敗北してしまいました。前日の大東文化大学戦と合わせると、一部昇格を至上命題としている我々としてはあまりにも手痛い2敗です。
私は中等部コーチの関係上、大学の練習に顔を出すことがあまりできておりません。最近は週に2回ほどしか練習に参加できておらず、リーグを観戦すらできていません。ですが、その週2の練習参加の際でさえ、現状を打破しなければというもどかしさがひしひしと伝わってきました。

奇しくも中学校と大学の、異なるカテゴリーで同じような状況に直面しているいまの慶應義塾ですが、コーチという立場上私は残念ながらどちらに対しても直接的な関わり方はできません。ですので、私が今考えていることを皆様に共有したいと思います。

中等部生とバレーボールをしている際に、なんの気無しに助走についてアドバイスをしました。「高く飛ぶためには、それ相応の助走距離と深い沈み込みが必要だよ。」それを伝えた時に私の頭の中に何かがキラリと光った気がしました。

今の状況は、長い長い助走です。私たちの後退は決して意味のない後ずさりではありません。私たちがしゃがむのは決して心が折れたからではありません。これらは全て、そのあとに高く舞い上がるためにあるのです。助走が長いほどその後のジャンプは力強く美しいでしょう。
ただ、今私たちが後ろに進んでいるのは事実です。これを助走にするのか、退却して敗走するのか、それは今日からの私たちに懸かっています。

同じ状況に陥っている中等部と大学ですが、まだ終わりじゃなく次があるという点でも状況は似ています。リーグ戦はまだ何戦もありますし、中等部も今週末にはブロック大会が控えています。2つのチームにどちらも関わっている自分だからこそ言えますが、彼らの底力はこんなもんじゃありません。絶対に何かやってくれるはずです。その「何か」に微力ながらも全力で関わっていけたらと思っております。

この稚拙な文章が大学生か、中学生か、はたまたそのどれでもないどなたかに届いているのか、今の私にはわかりません。ですが、この文章を読んだ方が前を向く、その一助になっていたら幸いです。
秋季リーグ戦はまだ続きます。何が起こるか全くわかりません。全ての試合が良い結果になるよう死力を尽くして戦いますので、今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

また最後にはなりますが、どこかで見かけることがありましたら、慶應義塾中等部バレー部のご指導ご鞭撻の程もよろしくお願いいたします。未熟ながらも全力でバレーに取り組む選手たちが集まっています。至らぬ点はあると思いますが、応援していただけたら幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。季節の変わり目ゆえ、体調にはお気をつけください。

“逆境” への1件のコメント

  1. 大昭叔父 より:

    熊谷さん、中等部の御指導お疲れ様です。私は学生時分にハイジャンプをやっていました。貴方が仰るように高く飛び上がる為には長い助走と沈み込みが大事でした。今の塾バレーが長い助走の段階か、もしくは沈み込みの段階か。どちらにせよ、高く飛び上がる為には必要な過程だと思います。応援してますよ😄

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