日頃よりお世話になっております。商学部1年の林です。
球春のこの季節、昨年よりも花粉の飛散量は少ないそうですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私は症状こそ軽いもののやはりしんどいものがあり、あの手この手で耐え忍んでおります。
さて、私は先日、国士館大学の世田谷キャンパスで、関東学連主催のリーダー研修会に出席してまいりました。毎年、部から1年生が1人参加できるということで、1年生の間で行われた公正な審査の結果、私がその権利を勝ち取りました。
当日、早稲田大学の松井泰二監督の講義が特に印象深かったので紹介したいと思います。松井監督曰く、「学生には体育館にジャージで来させない。」だそうです。「リーダーとは」の文字がスクリーンに映ったところから始まった講義でしたので、無関係そうに思える発言に拍子抜けでした。この発言には松井監督の指導指針0が関係しています。指導指針0はいわば指導指針における前提とも言い換えられますが、これには「大学は社会に出る前の最後の教育機関」「スキルアップ」「学生の良さを引き出す」の3つがありました。それぞれの詳細は省略させていただくのですが、この3つに共通しているのは結果ではなくプロセスが重要ということです。全カレ優勝、早慶戦優勝などに導いている松井監督は大胆にも、結果そのものはなにもすごくなく、そのプロセスで得たものに真の価値があるのだとおっしゃっていました。したがって、体育館をただバレーボールするだけの場所にはせず、プロセスをより充実させるために、社会に目を向けるその一環として「学生には体育館にジャージで来させない」のでした。他にも同様の理由からアルバイトを推奨しているともおっしゃっていました。
本塾でもプロセスを大事にする理念は浸透していると言えます。練習ゲームでもゲームの点差、勝敗に執着することなく内容を重視しています。しかし、私は毎日学ランで登校しています。学ランは服装を考えなくても良い分楽ではありますが、休日の服装に困ることもあります。バレーボールがうまくなっただけの4年間にしないために、様々な場所に身を置いて、アンテナを向けて、大学生活というプロセスを有意義にしなければと強く思いました。
時間の都合で松井監督が用意されていた内容の半分も聞くことができずに終わってしまいました。指導者としての確固たる信念をお話の節々から感じることができ、とても興味深い内容でしたので、すべてが公開される機会がありましたら是非参加したいと考えています。
最後になりますが、春季リーグまで残り2週間を切ろうとしています。チーム渡邊に対する応援のほど、よろしくお願いいたします。