男子

人を動かす4つのパワー

商学部2年  熊谷 健太

平素より大変お世話になっております。
商学部1年、中等部コーチを務めております熊谷健太と申します。

春の兆しを感じさせないほどの不安定な天気が続いていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。個人的には、春を告げる花粉のシーズンに早くも悩まされており、特に風の強い日は顔を掻きむしりたくなるほどの苦痛を感じています。花粉症に苦しむ皆さん、共にこの時期を乗り切りましょう。

さて、先日私はLEAP教室を受講する機会がありました。LEAPとは体育会生が中心となってリーダーシップやマネジメントを学ぶことのできる場であり、2日間あるうちの1日目のみしか受講しておりませんが、非常に有益な知見とヒントを得られました。どれも体育会活動やコーチ業務において大切なものばかりだったので本日はLEAPについて皆様にご紹介しようと思ったのですが、受講した日の夜に自分の父が教えてくれた「人を動かす4つのパワー」というものがとても興味深かったので、皆様に紹介したいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。

父は言いました。「人を動かすことのできる要素は4つだけだ。それは、『恐怖』『論理性』『愛嬌』『誠実さ』である。」

「恐怖」は独裁者などがよく用います。罰や脅迫を用いて人々の行動を縛り付けるやり方であり、即効性は高いが不満は溜まりやすく長期的には信頼や尊敬を失っていうことを聞かなくなるということにもなりかねません。

「論理性」は人々を「確かにそうだ」と思わせることが重要です。納得することによって自分の意思で行動してもらうことが可能になり、相手から理解と合意を引き出すことが可能になります。

「愛嬌」は人間関係をスムーズにし、他人を引き寄せる魅力です。温かみのある態度やユーモアが、人々の心を開き協力を引き出します。人に好かれることは簡単なことではないですが、好きな人のためならば人肌脱ぐという気持ちは人間誰しもが持っている感情なので、その点で愛嬌は強い武器になり得ます。

そして「誠実さ」は、長期的な関係を築く上で最も重要な要素であり、真の信頼関係の基盤を形成します。

この話を聞いた時に真っ先に思い浮かんだのは今年の代の渡邊大昭主将(商3)です。出会ってきた中でもトップクラスに「ついていきたい」と思ったリーダーであり、そう思わせる原因はなんだろうと考えました。渡邊主将は「誠実さ」と「愛嬌」で人を動かしているのだと思います。最高学年になりながらも朝早くから集合し、時には自主練で最後まで残る姿勢は彼の誠実さを物語っています。また、感情が豊かで人望も厚いため、「この人のためなら」という部員も数多くいます。

ここで、自分がこの4つの力をどう活用するかについて考えました。中等部のコーチとして、チームを導く力は欠かせません。私は、自身が「誠実さ」を核として他人を動かすタイプであると感じています。人々は、自らに対して心を込めて接し、誠実に向き合う人を深く信頼します。そうした人のためなら、何かを成し遂げようという意欲が自然と湧いてくるものです。信頼を築くには時間が必要ですが、日々の小さな誠実な行動が積み重なることで選手たちとの間に信頼関係が生まれます。それこそが人を動かす原動力になると信じています。

新チームは、春リーグまで1ヶ月を切ったこのタイミングでもう一段階ギアを上げようとしています。部員同士が同じ方向やビジョンを見て、改善できる部分は指摘をし合い一歩ずつ前進していく。そうやって目標は達成されるのでしょう。「当たり前を超える」そのためにはまず日々の練習や時間の過ごし方といった「当たり前」を変えていかなければなりません。そしてその中心にいるのが渡邉主将です。先日、本年度の春リーグの試合日程や組み合わせなどが発表されました。ぜひ我々の勇姿を会場で目の当たりにしてください。今後とも応援の程よろしくお願いいたします。

また最後ではございますが、季節の変わり目ですのでお身体にはご自愛ください。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

“人を動かす4つのパワー” への1件のコメント

  1. 大昭叔父 より:

    皆さん、いよいよ慶應バレーの幕開けです。大昭と一緒に大暴れしてください。応援します‼️

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