女子

今だからこそ

法学部法律学科卒業生  服部 桃果

さわやかな初夏の風も過ぎ去り、間もなく梅雨の季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
法学部法律学科2年の服部桃果です。

体育館での練習が自粛となってから2か月以上が過ぎました。気づけば気温30度のじめじめとした空気が流れ、ウィンドブレーカーをはいて蝮谷体育館に向かっていたあの頃が遠い昔のように感じられます。

私たちバレー部は新体制になってから3部で2勝することを目標に必死に練習してきました。私個人としても、大学で初めて本格的にバレーを始め、技術・体力・精神面など様々な面で苦しみながらも、少しずつ小さな目標と向き合ってきました。
そんな時に新型コロナウイルスの蔓延。
今まで必死に頑張ってきたことが台無しになってしまう。これが私の正直な感想でした。
どれだけ走っても、筋トレしても、バレーボールは下手になっているんだろうな、とネガティブになってしまうこともありました。

しかし、そんな私を支えてくれた人たちがいます。
辛いときも楽しいときも一緒に過ごしてきた同期・先輩方、そして家族です。

私は去年大学入学を機に地元愛知県を離れ、初めて一人暮らしをしました。
家事自体にはそれほど苦痛を感じないし、スマホで連絡も取れるから何の問題もないだろう、当時はそう思っていました。
でも実際は全然そんなことなかった。
それだけが原因ではないけれど、気づいたら原因不明吐き気を伴う強烈な片頭痛に襲われる始末。
何気ない会話をすること、今日の出来事を共有すること、ただ同じ空間にいてくれること。
一緒にいるときは特に何も思わなかった当たり前が、私にとってかけがえのないものだったことに気づかされました。

そして私は今、愛知県にいます。
コロナウイルスによって失ったものは大きく、取り戻すにはいままでよりさらに多くの努力が必要です。
でも、こんな機会がなければ、改めて違う角度から部活について考えたり、家族と向き合う時間はなかなか取れなかったのではないかとも思います。
私が大学に通えているのも、体育会バレーボール部女子に所属させてもらえるのも、すべては両親が様々な面で支援してくれているから。当たり前なことですが、普段は忘れがちなことでもあります。
こんな今だからこそ、一度振り返り、当たり前だと思っていたことを考え直し、あらためて感謝するのも大切なことではないでしょうか。
体育館が使えるのも、部活動ができるのも当たり前じゃない。
そう思うことでより強い思いをもってバレーに取り組めるのではないかと私は思います。

長くなってしまいましたが、新型コロナウイルスの感染も徐々に収まり、緊急事態宣言も解除されました。
弊部としては具体的な活動開始日は未定ですが、1日でも早く体育館で練習できることを願っております。
皆様も御体にお気をつけてお過ごしください。

長文乱文失礼しました。

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