KEIOVB LABO

【KEIOVB LABO】指標を作る(商1・立川貴一)

お世話になっております。商学部一年の立川です
紅葉の季節がもうすぐ到来しますね
autumn is a second spring when every leaf is flower.(全ての葉が花である秋は2番目の春である)
と「異邦人」などの作品で知られたフランスの作家アルベール・カミュは美しい秋の紅葉をこのように表現したそうです

日本でも
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 唐紅に 水くくるとは(神様の時代でも竜田川の水が赤く染まるなど聞いたことがないです)
と在原業平朝臣がかの有名な歌を詠み、紅葉の美しさを表現しました
この歌は映画「ちはやぶる」のタイトルになったりしたのでご存知の方が多いのではないでしょうか(ちなみに”ちはやぶる”とは荒々しいという意味で神や宇治を引き出す枕詞です)

紅葉は気温が下がると離層が膨れ上がり、クロロフィルが夏の時期に過剰に生産したでんぷんが過剰となり細胞液中のタンパク質と合わさることでアントシアニンが生成され、そのアントシアニンによって葉が赤く染まるというメカニズムです。クロロフィルは暖かい温度の下、太陽光によりでんぷんを生成するので美しい紅葉には夏場に暖かい気温と晴天が、秋に離層を膨れさせるために十分な寒さが必要となりますが今年はどうでしょう。

そうした紅葉の季節が到来しましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。

最近、アナリストでは従来の指標の改善を進めております。そのため、今回のKEIOVB LABOではそうした作業を進める上での私なりの信念をお伝えしたいと思います。

まず第一に数的根拠に基づいた指標にするという事です。指標というのは選手の評価基準であり、そのあり方によって選手のプレーの質すら左右しかねないものであると私は考えます。学業においてもその是非は置いといて成績評価の方法が出席重視になるのかテスト、またはレポートになるかで授業への出席率はかなり変わってくるでしょう。それと同様に選手のプレーも評価基準が変われば大きく変化すると私は考えます。そのため、指標作成上において各プレーに対して掛け合わされる係数というものは非常に大切な存在であると考えます。ですので、指標作成における係数の決定には出来るだけ数的根拠のあるものを採用しようとしております。

第二に主観を可能な限り排除する事です。人間の記憶や感覚と言ったものはなかなか当てになりません。例えばある選手のプレーについて評価しなさいと咄嗟に言われた時、多くの人がその選手のスーパープレーや驚くようなミスと言った印象的なプレーを元に判断を行います。(これを利用可能性バイアスと心理学用語では言うそうです)
そのため、我々の印象と現実というのはしばしば大きく乖離する事が多いです。そのため、印象と現実とのギャップを検証し、縮める必要があり、それこそがデータであると言うのが私の意見です。(優れた選手と言うのは感覚とデータの一致度が高いそうです)
そのため、出来るだけ我々の持つ主観を排除して指標を作成しようと心掛けています。

第三に目的をはっきりさせる事です。指標は使われる事で初めてその意義が生まれます。そのため、その指標をどのように使いたいのか、どんな指標があれば便利なのかと言う点をまず第一に考えています。

以上が私の指標作成における3つの信念であります。秋リーグの代替大会も迫り選手達はより一層気合を入れて練習に取り組んでいるのが凄く伝わってきます。アナリスト一同も選手に負けないぐらい気合を入れてサポートしていく所存であります。これからも本塾バレー部へのご支援のほどよろしくお願い致します。

【KEIOVB LABO】早生まれとバレー部(商1・立川貴一)

お世話になっております。商学部一年の立川です。夏が過ぎ秋が来たと思えば秋分も過ぎあっという間に寒露の季節が来ようとしております。中国の有名な歌人である高啓はこの寒露の季節を「羅衣今夜不須熏(今夜は着物にお香をたく必要はない)」と詠み、金木犀がその香りを振りまいていることを表現されたそうですがいかがお過ごしでしょうか?

今回のkeiovb laboのテーマは「早生まれ」です。あまりピンとこない方も多いかもしれませんが早生まれが不利であるという問題は日本でスポーツ界のみならず、入試などの多くの機会において問題となっています。以前、早生まれの不利は大人になっても続くという論文が発表されて大きな話題を呼びました。

ということで今回は本塾バレー部において早生まれによる有利、不利はあるのか?あったとしてどれぐらいあるのかについて検証していきたいと思います。

検証するにあたって早生まれの定義について検討する必要がありますが今回は分かりやすさや労力の観点から1月から3月生まれと早生まれを定義します。

検証方法ですが10年前のOBの方(2020年卒のOBの方は誕生日の情報がなかったので除外させていただきました。申し訳ございません。)から、現役部員までの生年月日を調べ、その中で早生まれの人の割合を求めるという単純な方法を取らせていただきます。

結果として見るとまず過去10年のOB69名のうち早生まれの方の人数は12名で早生まれ率0.174(有効数字四桁)続きまして現役男子部員27名のうち、早生まれの部員の割合は5名、早生まれ率は0.185(有効数字四桁)となりました。

よって全体では合計96名のうち17名が早生まれであり早生まれ率0.177(有効数字四桁)となりました。

月別出生率は各月大きな差はないので、単純に考えると12か月の中の3か月なので1/4という結果に収束していくはずです。そのため、慶應バレー部に入部する際に早生まれに対して不利が働いていることが予想されます。

(この結果はサンプル数が少ないためその結果の正確性という面では不安が残ります。)

さて、こうした早生まれの有利、不利については非常に難しい問題だと考えます。

生まれつきの要素でハンデを背負っているのはどうなのかという意見もあるでしょうがそれを言ってはじゃあ身長や体格はどうなのかという話にもなります。また、こうした格差を解決しろと言われてもなかなか難しい問題だと思います。ジョンロールズのせい議論の経済格差に対する考え方のように格差自体を問題にするのではなく、どれぐらいの格差なら是認できるかといった視点で考えるほうがいいのかも知れませんね。

最後に、早生まれの現役部員を代表して、谷舜介(環境情報3年),松本喜輝(環境情報1年)にインタビューをしてみました。

まずは谷から

Q1 早生まれの不利を感じた経験はありますか?

成人するのが遅く、お酒などが飲めるようになる時期が同期より遅かったことです。

Q2 早生まれの有利を感じたことはありますか?

2000年というキリのいい数字の年に生まれられたこと

Q続いて松本です

Q1 早生まれの不利を感じた経験はありますか?

ないです

Q2 早生まれの有利を感じたことはありますか?

年齢の割に若く見られることが多いです。

以上早生まれの部員へのインタビューでした。

季節の変わり目に際し、体調を崩しやすい時期ではありますが皆様もご自愛ください。

お読みいただきありがとうございました。

【KEIOVB LABO】第1回慶應体育会アナリスト勉強会報告

いつもお世話になっております。商学部一年の立川です。
昨日(9/24)に私と、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(以下SDM)の永野先生の発案、企画で慶應の体育会の各部のアナリストの有志を募り、ゲスト講師にはフェンシング日本代表のアナリストをされている本塾OBの太田菜々海さんさんをお招きして第一回の勉強会をオンラインで開催させていただきました。太田さんにはアナリストになられたきっかけやどのようにアナリストとして日頃活動されているかなどのお話をしていただき、参加者からの質問や相談にも丁寧にこたえていただきました。その後各部でのアナリストの普段の業務の内容やされている取り組みや将来的にやりたいこと、抱えている問題などを共有いたしまして大変参考になりました。また、SFC教授の加藤さん、SDMの神武さん、永野さんといったスポーツの分析に精通しておられる先生方からもアドバイスや様々な意見をいただきました

今回の企画の一番大きな目的は塾内体育会のアナリスト同士の横のつながりを強めることを目的としています。ほかのスポーツのデータ分析の知見を知ることで視野が広くなり、一つのスポーツを見ているだけでは思い浮かばないようなアイデアも生まれてくるかも知れません。また、それぞれの部のアナリストの活動を知ることでいい意味での刺激を受け相乗効果が生まれるのではないかと私は考えます。

そのため、今回参加されなかった方も是非次回ご参加いただければなと思います。アナリストだけでなくスポーツにおけるデータの活用に興味を持たれている体育会部員ならだれでも参加できますので是非ご参加ください。そんなに堅苦しい会でもなくあくまで親善が第一の目的なのでお気軽にどうぞ。

まだ始まったばかりで会の方向性や内容などについては今回の会を踏まえながら改善していき、最終的には慶應のアナリストの伝統的な会していきたいなと考えておりますので皆様の支援とご協力よろしくお願いいたします。

最後にはなりますがゲスト講師としてきてくださった太田さん、企画や運営など様々な面でご協力いただき当日も様々なアドバイスをくださった加藤さん、神武さん、永野さん、参加してくださった多くの体育会各部のアナリストの皆さん、そして今回私の発案を後押ししてくださり宣伝などにご協力くださったアナリストの先輩方にお礼を述べたいと思います。本当にありがとうございました。

※今後、アナリストの活動を『KEIOVB LABO』と題して発信していきます。慶應バレー部から、アナリストの進化を促進していきたいと思いますので、是非チェックしてください。今後とも宜しくお願い致します。