男子

怒り

経済学部4年  島田 航希

日頃よりお世話になっております。経済学部2年の島田航希です。テレビのニュースで10代の学生が基礎疾患が無いにもかかわらず40度の高熱が続き死亡したという報道を見て、恐怖を感じている私ですが、現在は重度の花粉症に苦しむ毎日を過ごしておりますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。皆様もコロナも花粉もマスクでしっかりキルブロックしていきましょう。

さて、私は今正に盛り上がりを見せている今年の北京冬季五輪に出場しているアスリートのメンタル面に特に注目して競技の観戦を行なっております。私が特に強く印象残ったのはスノーボードハーフパイプで金メダルを獲得した平野歩夢選手の「怒り」についてのエピソードです。彼の滑走はソチ五輪、平昌五輪と注目してきただけに今回もテレビに釘付けで競技を見ている際自分まで緊張してしまいました。皆様既にご存知かと思いますが、彼の2回目の滑走では五輪史上初となる連続の大技を決めたのにもかかわらず1位の得点には届かなかったことで「怒り」があったといいます。情報ライブミヤネ屋で、平野歩夢選手に関するVTRを見た宮根さんは「『怒りを胸に3回目滑った』って言ってたじゃないですか。われわれ日常生活で怒っていいことないんですけど、なんで彼は完璧に滑れたのか。」と言及しました。私も単純になぜ最高のパフォーマンスを出せたのか疑問に思いました。バレーボールであったら審判などの誤審によってセットを落としてしまう場面がこれに近い状況であると思います。そんな状況に直面したら私は心のどこがで引きずって誤審が無かったらと考えてしまいますし、最悪投げやりな気持ちになってしまうかもしれません。ここでミヤネ屋では、ソウル五輪銅メダリストでメンタルトレーニング上級指導士の田中ウルヴェ京氏による解説をモニターで紹介しました。そこには「そもそも人間の感情はコントロール不能」「『怒り』から出る『行動』をコントロールできるのがトップアスリート」「怒っている自分に客観的に気づけるため『クレームをつける』『もっとすごいパフォーマンスを!』という不必要なことに意識を向ける行動ではなく『いつも通りのやるべきことをやるだけ』という行動を選択する」という内容でした。宮根さんはこの解説は意味がわからないと言及しておりましたが、慶應バレー部をはじめ、メンタルトレーニングを実施している方ならこの解説の真意を容易に理解し、納得することができると思います。平野歩夢選手はメンタル面でも世界のトップアスリートであることを証明され、日頃のメンタルトレーニングの重要性について私自身改めて気づかされる良い機会となりました。

平野歩夢選手は昨年の東京五輪のスケートボートにも出場しましたが、この4年間を振り返ってそういったスノーボードとかけ離れた経験は、必ず自分の精神的な部分であったり気持ちであったり、メンタル的な部分にかなり影響したのかなと思っている、即ちスケートボード挑戦という“二刀流”での経験が精神的な成長へとつながったと語りました。私もバレーボール以外にも視野を広く持って色々な分野にチャレンジしていく1年にしたいと思います。

この先もコロナウイルスによって、前例の無い事が起こる事が考えられますが、今年度も部員一同日本一という目標に進み続けて参ります。これからもご支援ご鞭撻の程よろしくお願いします。それでは失礼致します。

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