男子

全てがどうでも良いと考えること。

経済学部卒業生  松川 将大

日頃よりお世話になっております。
経済学部4年の松川将大です。

いつ晴れるとも知らぬ梅雨空を、窓越しにうらめしく仰ぐばかりの毎日ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、この度は先日の練習にて小出主将から頂いたアドバイスを皆様に共有させて頂きたく存じます。

練習前に負傷した小指のテーピングを巻いている際に、突如小出から、「サーブキャッチの練習をする意味が分からない」という衝撃の発言を受けました。私は驚きを隠せなかったのですが、理由を尋ねると「サーブキャッチは全てがどうでも良くなれば返る」という格言まで生まれました。ミスをしたら皆に申し訳ない、セッターに申し訳ないという感情が視野を狭める、これはスパイクやサーブ等全てのプレーにおいても一緒なんだと小出は語ります。
一見、突拍子もないアドバイスだと思われますが、このアドバイスは私の中で大きな価値観の変化を生んだと共に、過去の学びと繋がる部分がありました。

その学びとは、メンタルトレーニングにて辻先生が常々仰られている、「今ここ自分」という思考法のことです。「今ここ自分」は、未来の結果や他人に捉われることなく今に集中する為の思考法ですが、これはまさしく小出の「全てがどうでも良いと考える」という思考法に近しいものがあると感じました。

そして、話の最後に小出は、「何をやっても死にはしない」との言葉を私にかけてくれました。ミスをしても死なない、嫌われても構わない、どうせ死ぬときには今の悩みなんて忘れている、そのような考えが根底にあるからこそ、小出は常に安定感のあるプレー、頼れるリーダーシップを発揮できるのだと思います。

私はまだまだ精神的に未熟であり、この「全てがどうでも良いと考える」思考法を体得は出来ておりません。昨日のサーブカットの練習にて早速この思考法に挑戦してみたのですが、やはり「セッターの人にボールが返らないと申し訳ないな」という考えが頭によぎり、プレーの質が落ちました。非常に悔しいです。

残りの現役生活は限られておりますが、自身の精神面の成長も追い求めて、日々の練習に真摯に励んでまいります。

最後になりますが、この状況下において活動が出来ていることに、そして支えて下さる全ての方々への感謝を忘れず、今度ともチーム一丸で精進してまいります。
これからも暑さが続きますので、くれぐれもご自愛ください。

乱文失礼致しました。

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