お世話になっております。商学部一年の立川です。夏が過ぎ秋が来たと思えば秋分も過ぎあっという間に寒露の季節が来ようとしております。中国の有名な歌人である高啓はこの寒露の季節を「羅衣今夜不須熏(今夜は着物にお香をたく必要はない)」と詠み、金木犀がその香りを振りまいていることを表現されたそうですがいかがお過ごしでしょうか?
今回のkeiovb laboのテーマは「早生まれ」です。あまりピンとこない方も多いかもしれませんが早生まれが不利であるという問題は日本でスポーツ界のみならず、入試などの多くの機会において問題となっています。以前、早生まれの不利は大人になっても続くという論文が発表されて大きな話題を呼びました。
ということで今回は本塾バレー部において早生まれによる有利、不利はあるのか?あったとしてどれぐらいあるのかについて検証していきたいと思います。
検証するにあたって早生まれの定義について検討する必要がありますが今回は分かりやすさや労力の観点から1月から3月生まれと早生まれを定義します。
検証方法ですが10年前のOBの方(2020年卒のOBの方は誕生日の情報がなかったので除外させていただきました。申し訳ございません。)から、現役部員までの生年月日を調べ、その中で早生まれの人の割合を求めるという単純な方法を取らせていただきます。
結果として見るとまず過去10年のOB69名のうち早生まれの方の人数は12名で早生まれ率0.174(有効数字四桁)続きまして現役男子部員27名のうち、早生まれの部員の割合は5名、早生まれ率は0.185(有効数字四桁)となりました。
よって全体では合計96名のうち17名が早生まれであり早生まれ率0.177(有効数字四桁)となりました。
月別出生率は各月大きな差はないので、単純に考えると12か月の中の3か月なので1/4という結果に収束していくはずです。そのため、慶應バレー部に入部する際に早生まれに対して不利が働いていることが予想されます。
(この結果はサンプル数が少ないためその結果の正確性という面では不安が残ります。)
さて、こうした早生まれの有利、不利については非常に難しい問題だと考えます。
生まれつきの要素でハンデを背負っているのはどうなのかという意見もあるでしょうがそれを言ってはじゃあ身長や体格はどうなのかという話にもなります。また、こうした格差を解決しろと言われてもなかなか難しい問題だと思います。ジョンロールズのせい議論の経済格差に対する考え方のように格差自体を問題にするのではなく、どれぐらいの格差なら是認できるかといった視点で考えるほうがいいのかも知れませんね。
最後に、早生まれの現役部員を代表して、谷舜介(環境情報3年),松本喜輝(環境情報1年)にインタビューをしてみました。
まずは谷から
Q1 早生まれの不利を感じた経験はありますか?
成人するのが遅く、お酒などが飲めるようになる時期が同期より遅かったことです。
Q2 早生まれの有利を感じたことはありますか?
2000年というキリのいい数字の年に生まれられたこと
Q続いて松本です
Q1 早生まれの不利を感じた経験はありますか?
ないです
Q2 早生まれの有利を感じたことはありますか?
年齢の割に若く見られることが多いです。
以上早生まれの部員へのインタビューでした。
季節の変わり目に際し、体調を崩しやすい時期ではありますが皆様もご自愛ください。
お読みいただきありがとうございました。