【Coaches’ Board】充実感

現在、伊藤主将のイニシアティブで4年生を中心に全部員が様々な新しい事に取り組んでいます。おそらく私の知る限りでは、全部員が1番忙しい日々を過ごしている年ではないでしょうか。外部委託トレーナー組織との細やかな連携をするトレーナー担当組織、通常の業務をこなしながらフロアー担当を兼ねてボール出し、練習メニューのグループ分け、トレーニングの測定管理、栄養補助などこなす女子スタッフ、今季最も重要視するコミュニケーションも全部員からの意見を聞く新制度を導入しそれを有効に活用する担当者等々。OFFの日もアタマをフル回転させている部員もいるようです。

この様な状況の中、部員の表情には充実感で溢れています。もちろん、強くならない事には意味は無いのですがボールを使った長時間(4時間超!)の練習後に待っているトレーニングも自ら(部員達が)望んだ事なのでキツイ表情ではありますが不満顔はありません。この辺りは「自主性」の良い部分が活かされています。少なくとも私の方から「これをやれ」と指示したメニューはありません。部員達も学年関係無く(新入生も)疑問を抱けば改善点を提案するアタマになっています。つまり「コーチが与えたメニューをこなす練習」では無いのでアタマもカラダも深い充実感に覆われているのではないでしょうか。とは言え、私が全く関与していないわけでは無く、主将の伊藤は毎日、本当に毎日、練習効果の確認やビジョン、コンセプト、全部員(女子部員も含め)のモチベーション、アフターフォローの方法等ありとあらゆる相談に来ます。相談に来ますが、私が大きく方針を変更する事はほぼありません。本当に視野を広げ気配り目配りをしていて、前述のように部員は充実感を持って取り組んでいるのでそれで良いと思います。それでは監督は不要なのでは?と思われるかもしれませんが、昔のように全権を握る監督像は持っていません。高校、大学時代を否定しているわけではありませんが、当時トップダウンだけでは無くもっと監督やコーチとコミュニケーションを取る事が出来て、練習内容について話し合いが出来ていたらと思ったので、今の学生にはこうしてみようと思うのです。まあ、その当時の私(達)には技術も知識も無かったので指導者として勝つためにはトップダウンが手っ取り早い方法だったことは理解しています。ただその方法だけではデメリットも多く、指導者が要求したレベルが出来れば怒られず、褒められる事はほぼ無く「やれば出来るじゃねーか」程度(笑)で、出来ないと「なんで出来ないんだ!」と怒られる始末。結局、選手は怒られない事に標準を合わせているので、出来た、出来ないでは無く「怒られなかった」が日々の重要なポイントになっています。だから「なるほど!」などとポンと拳を打つとか「目から鱗」的な余裕などありません。毎日々々、怒られるのが自分じゃなかった事にホッとするのです。(おそらく、同世代には納得して頂く方も多いと思いますし、私世代の当時の強豪校の指導者の話を聞いても似たような話になります)まあ、35年以上前の事なので、今は笑い話になりますが。だからと言って「俺らの時は当たり前だったよな」と今の学生に同様の事を押し付けるつもりもサラサラありませんし、やったら皆んな辞めてしまうでしょう。逆に、思い切って任せてみると思いもよらない成長や充実した部員の表情を見る事が出来ます。おっと、前回同様に持論を展開し文章の至る所に自慢が表れていますね。そろそろ止めておきましょう。

最後に繰り返しますが、トップダウンであろうが、学生主体であろうが体育会である以上、勝たなければ評価はされません。「勝負」に拘り「勝った」上で○○らしさが大事ですね。その順番は決して逆では無いのです。(あれ?まだ持論だ!)

 

新入生も含めまとまりを見せる今季のチームに期待しています。