【Coaches’ Board】バームクーヘン

先日の入替戦では多くの皆さまから熱量MAXの大声援を頂戴し心からお礼を申し上げます。私自身もハラハラドキドキの試合展開でしたが、一致団結した学生が勝利をもぎ取ってくれて本当にホッとしました。日にちは経ちましたがせっかく勝ったので色々と局面を振り返りたいところですが、思い出すとまた胸がギューッとなるのでやめておきます。(なかなかの貴重な体験です)

さて、今季入替戦に出場することになった原因はハッキリしています。それは、私の8月のスケジューリングのミスです。ひと言でいうと過密。選手に過度な疲労を蓄積させてしまいました。(それだけゲームを組まないと私も不安だったのでしょう)それによりマルキの故障。祝太郎のアクシデントは防ぐことが困難にしても、マルキの故障は明らかに蓄積からくるもの。この主力二人の長期戦線離脱は慶応にとってとてつもなく大きな痛手だったのはご覧の通りでした。それでも加藤真や谷、宮川等が頑張ってくれましたが思うように上手く回らず、またこのような状況の時にはチーム(組織全体)の粗ばかりが目につき学生もイライラが溜まってしまいました。しかし、やはりそこで踏ん張ったのが最上級生の4年生たち。そして伊藤主将です。大声で怒鳴りたい時も泣き叫びたい時も幾度となくあったでしょう。しかし、彼はコートで常に明るくチームを鼓舞することを続けていました。(彼を支える4年生全員のサポートもあって)結果、入替戦までの5日間の練習では部員全員が分厚い一枚岩になるために各自自分に出来る事に徹していました。たった5日間でしたが、その日、その日を強固な一枚(岩)となり、結果、5枚の一枚岩がバームクーヘンのように重なり分厚い一枚岩となって当日に臨めたのです。私は学生に、ミルフィーユのように重ねて・・と言いましたが、冷静に考えるとバームクーヘンでした。(笑い)その証拠にベンチアウトの部員たちが、あの慶応オリジナルの必勝応援スタイルであるオールバック(当人たちはリーゼントと言っていますが)と応援指導部さながらの学ラン着用の魂の入った応援でその団結力を見せてくれました。彼らは決してふざけているのではなく、自分たちの「想い」を「形」として表現しベンチメンバーに伝えたかったのです。その筆頭は、また4年生なのです。この2ヶ月間紆余曲折(文字にするとたった四文字ですが)ありましたが、苦しい時辛い時に人間の素が出るよ、頑張ろう。と伝え、何とか部員全員ギリギリ持ちこたえてくれました。勝ったから言えるのかもしれませんが「良かったね。あの苦しい時、不平不満をぶちまけなくて。」と学生には感謝したいです。

兎にも角にも勝ててホッとしています。

それから、当日多くの皆さまにお越し頂きましたが2009年に1部へ復帰させてくれた井本、小川、西村は試合直前に赤ら顔で「前祝いで一杯やってきました!」と満面の笑みで言っていましたが、その通りになって良かったです。そして、ここにお越し頂いた皆さんの、激励メールを頂いた皆さん全員のお名前を書かせて頂くのは無理な事ですが、そう、改めて応援して頂いた全ての皆さまに心より感謝を申し上げます。

早いもので今シーズンもあと1ヶ月となりました。学生のコンディションを調整し直し、今一度目標の日本一に向かって日々の積み重ねをして行きたいと思います。引き続きご支援の程、宜しくお願い申し上げます。