【Coaches’ Board】チャレンジシステムとフェアプレー精神(そんなもんだろ②)

早くも秋リーグ2試合が終わりました。1部は日本の優秀な選手が集まっていますし、各大学の勝利への執念も並々ならぬものがありますので上手くいったりいかなかったりしますが、最後までチームスタイルがぶれることなく1戦々々力が出せるようにサポートしていきたいと思っています。

さて、女子に続き男子の「グラチャン」が始りました。私もアメリカ戦やフランス戦をTVで観戦しました。特にアメリカ戦はあれだけスパイクサーブが入ればああいう展開になりますよね。(最近どこかで見たような・・・)そこで、解説の川合さんも言っていましたがスパイクサーブ時にアメリカは4人でレセプションをしていたので日本も採用すればなあ、と。ただ、誰もが考え付くので全日本のコーチングスタッフも準備はしていたと思います。(昨年、清水選手が4人目に入っていたような)敢えて採用しないのは他に意図があってのことでしょう。(これからのOPやMBもレセプション練習しないとね)こういうシステムについてアメリカは柔軟で先駆的ですね。1984年に5人サーブレシーブを2人でやり始めたのもアメリカですし・・・(慶応も数年前に4人制を採用し勝利しました=自慢したいだけです)この先、現行ルールが続きスパイクサーブに制限がかからない限り、トレンドや固定概念に捉われない発想に期待したいです。

ところで、最近スポーツには「チャレンジシステム」が導入されていますが、バレーボールの試合を見ていて違和感があるのは私だけでしょうか?それはワンタッチについてです。ボールのインやアウト、シャツなど自覚できないタッチネットはチャレンジでも構わないと思いますが、ワンタッチについては当該選手に自覚が無いケースは先ずありません。ワンタッチの有無で一度下したジャッジに異議を唱え「チャレンジ」します。するとビデオ判定でワンタッチが「ある」場合があります。つまりワンタッチをした選手は「審判がとらないからトボケている」わけです。(まあバレー界の常識でもあります)しかし、ビデオ判定でワンタッチが明らかになると平然と次のプレーに移ります。ここに違和感を感じます。スポーツにはフェアプレー精神があります。そして「正々堂々」と教えられてきました。とは言え、自己申告制度ではプロや五輪等では成り立たないでしょう。よって、本音と建て前論になります。しかし、それをビデオであからさまにするのはどうかと思うのです。「あのお兄ちゃん、知らんぷりしてる」「あのお姉ちゃんはトボケてた」=ズル(とまでは言いませんが)しても良い。と受け取らないか。どうでしょうか。日本のスポーツ指導が人格形成と絡んでいるからそう考えるのか・・・

最後に、グラチャンを見ていてブロックシステムについての感想があります。ネット幅9mを外国チームはリードやバンチリードシステムを採用しています。2mオーバーで長いリーチの選手にはとても適しているブロックなのかな?と思いますが、今回サイドが192、186、セッター182(もう一人は200)と日本には厳しいように感じます。サイドブロッカーはクイックのヘルプやパイプにも対応を求められますが、190そこそこの選手のスタンディングジャンプは厳しいものがあります。よって、通常は3人、または4人攻撃に対しブロックをコミット化する考えもあると思います。そこでJVAは急いでAI指示システムを開発し、近い将来相手のレセプションの瞬間に身体に貼られたチップへコミットする選手情報が瞬間的に送られコミットブロックをするなど必要かもしれません。(本気で言ってます)